[第56回早慶サッカー定期戦] 早稲田大学vs慶応義塾大学
- 2005.06.29 Wednesday
- サッカー観戦記(大学サッカー)
- 22:18
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- by kwbtcrew
早慶戦というと東京六大学野球のイメージが強いが、もちろん他の種目(将棋などの文科系含む)にも早慶戦はあり、互いの対抗意識は何で対戦をしてもやはり強い。
そして今日観戦に行ったのはサッカー早慶定期戦。両校とも大学サッカー界を牽引する存在ではなくなってしまった久しく、現在は両チームとも関東2部リーグ所属だが、過去には3度もの天覧試合があったというこの定期戦は、今年で56回目を数える伝統の一戦である。
早稲田は一時は東京都リーグまで陥落した凋落から古豪復活を目指し、近年は高校やユースで活躍した有力選手を積極的に獲得、監督に早稲田大学卒の元日本代表(元清水エスパルス)大榎氏、GKコーチに昨シーズンまで現役Jリーガーだった浦上(元川崎フロンターレ)を迎えるなど、積極的な強化策を推進している。
早稲田のフォーメーションは3−5−2。
GKは日本高校選抜経験者の大津高校出身の時久(3年)。DFはJリーガーの兄を持つ金守(2年)を中央に、右に帝京高校で主将を務めていた山口(3年)、左にヴェルディユース出身でトップチーム出場暦もある塗師(1年)。MFには星稜高校出身の金田(3年)と、市立船橋で全国を制したU19代表経験者の鈴木修人(2年)をボランチに配し、右WBに国見高校出身でアテネ五輪代表の徳永(4年)。徳永は、指定強化選手でFC東京に所属していた時に現日本代表の加地をベンチに追いやり、右SBのスタメンの座を勝ち取ったという逸材。左WBには玉田(4年)、トップ下に山本脩斗(2年)。2トップは、大学で頭角を現しJリーグ指定強化選手ともなっている矢島(4年)と、国見高校出身で弟がJ1大分に所属する松橋(3年)の二人。
一方の慶應は同じ3−5−2ながら、3−6−1的になっている時間が多い。
GKは前川(4年)、DFは横浜Fマリノスユース出身の松井(4年)を中央に、右にFC東京U−18でクラブユース選手権制覇の経験のある冨田(2年)、左に新谷(3年)。MFは横浜Fマリノスユース出身の蒲生(3年)と桐蔭学園出身で元日本高校選抜候補の斎藤啓(3年)がボランチを組み、右に同じく桐蔭学園出身の田中裕(3年)。左の根岸(3年)とトップ下の坪内(3年)はともに暁星高校出身。2トップは無名の慶應NY高出身ながらニューヨーク州代表として2年連続MVPを獲得した経歴を持つ大河淳(1年)が下がり気味の位置に入り、エースナンバー10を背負う鈴木滋(4年)がワントップ的に前線に張るという布陣。
6分には徳永が右サイドを完全に崩しクロス。これを中央で松橋がドンピシャヘッドも、またしても慶應GK前川がゴール上に弾き出す。9分にはペナルティエリアそぐ外からのFKを鈴木修が直接狙うも、三度GK前川のスーパーセーブに阻まれる。
そして11分、左サイドを高速ドリブルで切り裂いた矢島が中央にクロス。飛び込む松橋より一瞬早くこのボールに触った慶應GK前川がフィスティングでクリアをはかるが、そのこぼれ球は不運にも猛スピードで左サイドに詰めてきた徳永の眼前に。これを徳永がダイレクトで叩き込んで早稲田が1−0と先制。
一方の慶應が初めて攻撃の形を作ったのは21分。根岸のスルーパスを左サイドに上手く抜けた大河が受けクロス。ファーサイドでのヘディングはGK真正面を突くも、このファーストシュート以降、慶應も積極的に前に出てチャンスを作るようになる。
勢いついた慶應は、その後早稲田と互角に渡りあい、45分にはペナルティエリアすぐ外で坪内がDFを背負いながら右に反転、DFから半身ずらしてミドルシュートを放つ。威力が弱くGKにキャッチされるも、可能性を感じさせる素晴らしいプレー。
結局、前半は早稲田が意外な苦戦を強いられ、1−1の同点で終了。
周辺にいた年配のOB達も眉をひそめて席を移動していたほど。
そして残念だったのは、慶應応援団のスタッフが彼女たちのところに応援グッズを持ってきた時に、何も注意しないどころか、彼女達を煽って応援コールをさせるだけで帰ってしまったこと。周囲に迷惑になっていることに気付いていないわけではないと思うのだが。まぁ、一番目障りかつ残念だったのは、露出度の高い服装で目立つ彼女たちのところに試合中に話しかけ(ナンパ?)に来る男子学生だったが。頼むからスタジアムの外でやってくれ、、、。
折角メインスタンドの良席に座っていた我々も、先の女子大生軍団に屈してバックスタンドに移動。気を取り直して後半の観戦を開始。
後半はハーフタイムで落ち着きを取り戻した早稲田がペースを握る。49分、矢島がポストプレーで背負ったDF二人を振り切って反転し、そのままドリブルでペナルティエリア内に侵入。DF3人で囲んでシュートを打たせない。
その後も攻め立てる早稲田だが、慶應GK前川の神懸り的なスーパーセーブと、慶應キャプテン松井の希薄のディフェンス、徹底したカバーリングの前にゴールを奪えない。このまま引き分けかと思われた43分、右サイドからの徳永の突破を一度は慶應DF松井が止めるも、こぼれ球を拾った早稲田が逆サイドに展開。最後は兵藤の流したボールを松橋が蹴りこんで、2−1と待望の勝ち越し点をあげた。
わずかな残り時間で、慶應は左サイドで徳永を抜いてクロスを上げるなど、最後まで奮闘するも、早稲田DFも必死のクリアで凌ぎ切り、試合は2−1で早稲田の勝利で終わった。
【メモ】
矢島(早稲田4年):速い、強い。慶應対面の田中を完全無力化。まだ荒い部分もあるが、プロでも通用する素材。
徳永(早稲田4年):豊富な運動量と高い技術で、アテネ五輪代表というキャリアが伊達ではないことを証明。
前川(慶應4年):この日に関しては、神クラス。アジアカップの川口能活に匹敵するスーパーぶりだった。
松井(慶應4年):能力の高い相手攻撃陣との競り合いに、味方のカバーリングにと獅子奮迅の活躍。キャプテンの重責も果たした。
そして今日観戦に行ったのはサッカー早慶定期戦。両校とも大学サッカー界を牽引する存在ではなくなってしまった久しく、現在は両チームとも関東2部リーグ所属だが、過去には3度もの天覧試合があったというこの定期戦は、今年で56回目を数える伝統の一戦である。
早稲田は一時は東京都リーグまで陥落した凋落から古豪復活を目指し、近年は高校やユースで活躍した有力選手を積極的に獲得、監督に早稲田大学卒の元日本代表(元清水エスパルス)大榎氏、GKコーチに昨シーズンまで現役Jリーガーだった浦上(元川崎フロンターレ)を迎えるなど、積極的な強化策を推進している。
![]() | 近年の早稲田大学ア式蹴球部の低迷や、過去の早慶戦の記録、現在所属している選手たちの情報については、ウルトラス早稲田の早慶サッカー定期戦企画サイトに詳しいので、そちらを参照されたい。 |
早稲田のフォーメーションは3−5−2。
GKは日本高校選抜経験者の大津高校出身の時久(3年)。DFはJリーガーの兄を持つ金守(2年)を中央に、右に帝京高校で主将を務めていた山口(3年)、左にヴェルディユース出身でトップチーム出場暦もある塗師(1年)。MFには星稜高校出身の金田(3年)と、市立船橋で全国を制したU19代表経験者の鈴木修人(2年)をボランチに配し、右WBに国見高校出身でアテネ五輪代表の徳永(4年)。徳永は、指定強化選手でFC東京に所属していた時に現日本代表の加地をベンチに追いやり、右SBのスタメンの座を勝ち取ったという逸材。左WBには玉田(4年)、トップ下に山本脩斗(2年)。2トップは、大学で頭角を現しJリーグ指定強化選手ともなっている矢島(4年)と、国見高校出身で弟がJ1大分に所属する松橋(3年)の二人。
一方の慶應は同じ3−5−2ながら、3−6−1的になっている時間が多い。
GKは前川(4年)、DFは横浜Fマリノスユース出身の松井(4年)を中央に、右にFC東京U−18でクラブユース選手権制覇の経験のある冨田(2年)、左に新谷(3年)。MFは横浜Fマリノスユース出身の蒲生(3年)と桐蔭学園出身で元日本高校選抜候補の斎藤啓(3年)がボランチを組み、右に同じく桐蔭学園出身の田中裕(3年)。左の根岸(3年)とトップ下の坪内(3年)はともに暁星高校出身。2トップは無名の慶應NY高出身ながらニューヨーク州代表として2年連続MVPを獲得した経歴を持つ大河淳(1年)が下がり気味の位置に入り、エースナンバー10を背負う鈴木滋(4年)がワントップ的に前線に張るという布陣。
| さて試合。当然、注目したい選手は早稲田に多いのだが、OBの端くれとして慶應義塾側に陣取って観戦を開始。 試合開始直後から怒涛の攻撃を見せたのは、やはり早稲田。2分には着ダリサイドからのクロスをヘディングで合わせるファーストシュート。これは慶應GK前川が素晴らしい反応でゴールからかき出す。 | ![]() |
そして11分、左サイドを高速ドリブルで切り裂いた矢島が中央にクロス。飛び込む松橋より一瞬早くこのボールに触った慶應GK前川がフィスティングでクリアをはかるが、そのこぼれ球は不運にも猛スピードで左サイドに詰めてきた徳永の眼前に。これを徳永がダイレクトで叩き込んで早稲田が1−0と先制。
一方の慶應が初めて攻撃の形を作ったのは21分。根岸のスルーパスを左サイドに上手く抜けた大河が受けクロス。ファーサイドでのヘディングはGK真正面を突くも、このファーストシュート以降、慶應も積極的に前に出てチャンスを作るようになる。
![]() | そして迎えた25分、慶應が数少ないチャンスを活かして同点に追いつく。 右サイドからの速いクロスを早稲田DFがクリアしたところから、ゴール前で混戦に。詰める慶應攻撃陣のシュートを、早稲田DFは何度か身を挺して弾き返したが、凌ぎきれず。最後はこぼれ球を大河がゴール左に突き刺して1−1。 |
結局、前半は早稲田が意外な苦戦を強いられ、1−1の同点で終了。
| 苦戦といえば私も眼の前に陣取る観戦マナー無用の女子大生軍団に苦しめられた。慶應の応援をしてくれるのはありがたいのだが、観戦マナー以前の非常識さと品のなさには閉口。荷物や食べ物で一人5,6席相当のスペースを不要に確保するわ、他人のシートの上に直接立つわ、試合そっちのけでギャーギャー騒ぐわで、目障りなことこの上なかった。 | ![]() |
そして残念だったのは、慶應応援団のスタッフが彼女たちのところに応援グッズを持ってきた時に、何も注意しないどころか、彼女達を煽って応援コールをさせるだけで帰ってしまったこと。周囲に迷惑になっていることに気付いていないわけではないと思うのだが。まぁ、一番目障りかつ残念だったのは、露出度の高い服装で目立つ彼女たちのところに試合中に話しかけ(ナンパ?)に来る男子学生だったが。頼むからスタジアムの外でやってくれ、、、。
折角メインスタンドの良席に座っていた我々も、先の女子大生軍団に屈してバックスタンドに移動。気を取り直して後半の観戦を開始。
後半はハーフタイムで落ち着きを取り戻した早稲田がペースを握る。49分、矢島がポストプレーで背負ったDF二人を振り切って反転し、そのままドリブルでペナルティエリア内に侵入。DF3人で囲んでシュートを打たせない。
![]() | 51分、早稲田は流れを変えるべく金田に変えてワールドユース@オランダから帰国したばかりの兵藤を投入。 その2分後の53分には兵藤のスルーパスから山本脩がGKと1対1になるも、GK前川、好判断で飛び出してこれをクリア。こぼれ球に直接狙った矢島のシュートもクロスバーに阻まれる。 |
その後も攻め立てる早稲田だが、慶應GK前川の神懸り的なスーパーセーブと、慶應キャプテン松井の希薄のディフェンス、徹底したカバーリングの前にゴールを奪えない。このまま引き分けかと思われた43分、右サイドからの徳永の突破を一度は慶應DF松井が止めるも、こぼれ球を拾った早稲田が逆サイドに展開。最後は兵藤の流したボールを松橋が蹴りこんで、2−1と待望の勝ち越し点をあげた。
わずかな残り時間で、慶應は左サイドで徳永を抜いてクロスを上げるなど、最後まで奮闘するも、早稲田DFも必死のクリアで凌ぎ切り、試合は2−1で早稲田の勝利で終わった。
| 互いの意地と意地がぶつかり合う白熱した好ゲームに大満足。 早稲田の注目選手のプレーはもちろん大学レベルでは傑出したものだったが、それ以上に圧倒的な戦力差を感じさせない慶應の気迫は特に素晴らしかったと思う。身内贔屓かも知れないが、慶應イレブンの健闘に拍手を送りたい。 | ![]() |
【メモ】
矢島(早稲田4年):速い、強い。慶應対面の田中を完全無力化。まだ荒い部分もあるが、プロでも通用する素材。
徳永(早稲田4年):豊富な運動量と高い技術で、アテネ五輪代表というキャリアが伊達ではないことを証明。
前川(慶應4年):この日に関しては、神クラス。アジアカップの川口能活に匹敵するスーパーぶりだった。
松井(慶應4年):能力の高い相手攻撃陣との競り合いに、味方のカバーリングにと獅子奮迅の活躍。キャプテンの重責も果たした。
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